約 2,773,828 件
https://w.atwiki.jp/compe/pages/194.html
「ハァ・・・ハァ・・・」 「フフフ・・・どうした少年?君の力はその程度か?」 薄暗い森の中・・・民族衣装的な服を着た黄土色の髪の少年・・・ユーノ・スクライアは、 黒いドクロを思わせる仮面にマントを装着した野太い声の人物・・・スカールと対峙していた。 ユーノの体には数えきれない程の傷が刻まれており、左手で押さえている右上腕から赤い血が流れ出している。 一方、スカールは全くの無傷であり、満身創痍なユーノを嘲笑うかのように両腕を広げて大げさな笑い声を放っていた。 「・・・」 ユーノは自身の背後に視線を向ける。 「あ・・・あ・・・」 そこには左右の髪に×形の髪飾りを着けた制服姿の少女・・・ゆのが、涙目を浮かべながら地面にヘタリ込んでいたのだった。 ☆☆☆ キッカケは些細なことだった。 『殺し合い』の会場に送られてすぐに、ユーノとゆのは出会った。 最初はお互い警戒していたものの、相手が殺し合いに乗るつもりがない事を知ると、互いの名前が似ていた事も合わさってすぐに打ち解けあった。 そして、詳しい情報交換を行うとした所に・・・スカールが現れたのだ。 スカールは二人との対話を行う事無く、問答無用で攻撃を開始した。 最初こそ、ユーノの使う防御魔法や拘束魔法によってスカールの攻撃を防いだ二人だったが、スカールはユーノが魔法を使う事を知ると二人の目には止まらぬ程の超スピードでユーノを翻弄し、まるでサンドバッグを殴るようにユーノに攻撃を加えていったのだ。 そして話は冒頭に戻る。 ☆☆☆ 「ハァ・・・ハァ・・・」 ユーノは荒い息を漏らしながら、背後にいるゆのを守るようにスカールに向かい合っていた。 「・・・チェーン・バインド!」 ユーノの叫びと共に空中から緑色に光る魔力の鎖が出現し、スカールに向かっていく。 「・・・ふん」 しかし、鎖が届こうとした瞬間にスカールの姿は消え・・・ 「・・・遅いな」 「!?」 ・・・まるで瞬間移動したかのようにユーノの眼前に姿を現し、ユーノの腹部に膝蹴りを叩き込んだのだ! 「ぐあっ!?」 ユーノの体はまるでサッカーボールのように吹き飛ばされ、地面に転がった。 「・・・ユーノ君!」 慌てゆのは、地面にうずくまっているユーノに駆け寄った。 「ハァ・・・ハァ・・・」 ユーノは膝蹴りを叩き込まれた腹部に左手を当て、荒い息を漏らしていた。 ユーノの目はもはや焦点も定まっておらず、右上腕の出血と合わさって誰が見ても限界だった。 「ゆ、ゆのさん・・・逃げ、て・・・」 自身がもう限界だというのに、ユーノは自分ではなく知り合ったばかりのゆのの安否を気にしていた。 しかし・・・ 「そんなの・・・そんなの出来ないよ!」 ゆのには己の身も省みずに自分を守ろうとしている少年を見捨てる事など出来ず・・・服が血で汚れる事も気にせずに、傷だらけのユーノを抱き締めた。 「ハハハ!美しい友情だな」 その様子を見ていたスカールは、ゆのとユーノを小馬鹿にするように呟くと、 自身のデイバッグに手を入れた。 デイバッグから出てきたスカールの手には、まるでSF映画に出てくる光線銃をライフルにしたような物が握られていた。 太く銀色の銃身が月の光に照らされて、怪しく輝いていた。 「さて・・・ではトドメといくか」 スカールはその手に握る光線銃の銃口をユーノとゆのに向ける。 ゆのはせめてもの抵抗とばかりにスカールを睨むが、スカールにとっては痛くも痒くもなかった。 引き金が引かれ、青白い光弾が放たれる。 ゆのはユーノを抱き締めながら目を瞑り、死を覚悟した。 (・・・?) しかし、どれだけ待ってもその瞬間は訪れない。 恐る恐る目を開けると・・・ 「・・・大丈夫かい?」 スカールとユーノを抱いたゆのの間に、黒づくめのコスチュームを纏った人物が立っていた。 その人物は、頭のてっぺんから爪先まで、全身を黒と紫のコスチュームで包み、顔を豹を思わせる仮面で隠していた。 突然現れた謎の人物にユーノもゆのも呆気に取られてしまった。 「ほう・・・今の一撃を受けて無傷か。面白い」 一方のスカールは、手にした光線銃の銃口を黒づくめの人物に向け、再び引き金を引こうとした。 しかし・・・ 「・・・御免!」 「!?」 スカールの背後からまた別の人物が現れた。 青い繋ぎのような服の上から薄水色の裾長の上着を羽織り、 長い黒髪を後頭部で纏めた鋭い目付きの男性だ。 その男性は、抜き身の刀を手にしてスカールを背後から切りつけてきた。 スカールは左腕で男性の刀を受け止めるが・・・ 「ぐわぁ!?」 ・・・スカールの左腕の肘から先は、見事に切り落とされてしまった。 切断面からは機械類が覗き、火花が飛び、血なのかオイルなのか判別しずらい液体が漏れだしていた。 「フフフ・・・二対一とは少し少し卑怯ではないか?」 スカールは切断された左腕を光線銃を持った右腕で抑えながらも、余裕のある振る舞いを見せる。 「黙れ!幼い子供を嬲りものにするような奴に、卑怯だなんだと言われる筋合いはねぇ!!」 「・・・同感だな」 しかし、コートの男性はそれに怯む事無くスカールに手にした刀の切っ先を向け、黒づくめの人物も指先から鋭い爪を出して今にも飛びかからんとしていた。 「フフフ・・・仕方ない。ここは引かせてもらおう」 言うが早いか、スカールの姿は一瞬にして消えた。 「何!?」 「消えた!?」 スカールの姿が消えると同時に、コートの男性と黒づくめの人物は周囲に警戒を向けるが・・・スカールが再び姿を現す事はなかった。 「ちっ・・・逃がしたか」 コートの男性は刀を鞘に納め、黒づくめの人物も指先の鋭い爪を収納した。 そして・・・二人は傷だらけのユーノとユーノの体を抱いているゆのに視線を向けた。 「!」 二人の人物に視線を向けられて、ゆのはユーノの体を強く抱き締めながら身構える。 「・・・心配しなくて良い。私たちは君達を傷つけるつもりはない」 「・・・本当、ですか?」 スカールの件もあり、ゆのは黒づくめの男性の言葉をすぐには信用できなかった。 「ああ、もちろんだ」 ゆのに語りかけながら、黒づくめの人物は顔を覆い隠す黒豹を思わせる仮面を外す。 「・・・約束しよう」 仮面の下から出てきたのは、口髭を生やしたアフリカ系男性の顔だった。 その風貌は日本人とはかけ離れた威圧感があったが、 その瞳には弱者を思いやる優しさが込もっているように ゆのには感じられた。 「・・・自己紹介が遅れたな。私はティ・チャラという」 黒人男性・・・ティ・チャラは微笑みを浮かべながら自己紹介した。 「俺は銀河烈風隊副長・シュテッケン・ラドクリフだ」 続いて、コートの男性・・・シュテッケンが名乗ったので、ゆのも名乗ることにした。 「は、はい。私の名前はゆのです。こっちはユーノ・スクライア君です」 「・・・うぅ」 その時、ゆのに抱かれていたユーノがうめき声を漏らした。 「!ユーノ君、大丈夫!?」 ゆのは苦悶の表情を浮かべるユーノに声をかける。 次の瞬間・・・ユーノの体は緑色の光に包まれた。 「・・・えっ?」 「こ、これは?」 突然の事態に、ゆののみならずティ・チャラやシュテッケンも困惑する。 光が晴れると・・・先程までユーノが抱かれていたゆのの手の中には、 傷だらけの黄土色のフェレットが横たわっていた。 「ゆ、ユーノ君が動物に!?」 「そんな!信じられねぇ!?」 突然人間が動物に変わるという異常事態に、ゆのは目を白黒させ、シュテッケンも呆気に取られた。 「・・・ちょっと良いかな?」 そんな中で、ティ・チャラは冷静にゆのに近づくと、ユーノが変化したらしいフェレットの小さな体の脈を測った。 「・・・よし、微弱だが心臓は動いている。早く手当てすれば、助かるかもしれない!」 「!お、お願いします!ユーノ君を助けて下さい!」 ゆのは涙を流しながら、自分を守るために傷ついた少年を救う事を願ったのだった。 【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】 [状態] フェレット形態、気絶、ダメージ高 [装備] 無し(フェレット形態)、バリアジャケット@魔法少女リリカルなのは(人間形態) [道具] 基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本 巻き込まれた人を助ける 1 ・・・(気絶中) 2 ゆのを守る 3 なのはやフェイトがいるなら、合流する [備考] 無印最終話からA s第一話までの間から参戦。 はやてやヴォルケンリッターとはまだ面識がありません。 バリアジャケットは支給品ではありません。 フェレットの姿になっても、首輪は外れません。 ゆのを『自分やなのはと同い年か一つ上くらいの年齢』だと思っています。 【ゆの@ひだまりスケッチ】 [状態] 緊張、精神的ダメージ(中) [装備] 無し [道具] 基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本 人殺しはしたくないけど、殺されたくもない 1 ティ・チャラ、シュテッケンについていく 2 ユーノ君が動物になった!? 3 今度は私がユーノ君を助けなくちゃ! 4 宮ちゃんや紗英さんもいるのかな? [備考] 2年生の中盤付近からの参戦。 ユーノを『自分と同い年くらいの少年』だと思っています 【ティ・チャラ(ブラックパンサー)@マーベル・シネマティック・ユニバース】 [状態] 健康、少し動揺 [装備] ブラックパンサースーツ(アップグレード版)@マーベル・シネマティック・ユニバース [道具] 基本支給品、ランダム支給品1~2 [思考・状況] 基本 人を助ける 1 シュテッケンと行動する 2 ユーノの手当てをする 3 人が動物になるとは・・・ 4 知り合いがいるなら合流する [備考] 『アベンジャーズ エンドゲーム』以後より参戦。 ゆのを『小学生』だと思っています。 【シュテッケン・ラドクリフ(諸刃のシュテッケン)@銀河烈風バクシンガー】 [状態] 健康、困惑 [装備] 斬鉄剣@ルパン三世 [装備] 基本支給品、ランダム支給品1~2 [思考・状況] 基本 殺しあいだと?ふざけるな! 1 ティ・チャラと行動する 2 ゆのとユーノを助ける 3 人が動物に!?どうなってんだ!? 4 銀河烈風の仲間がいるなら合流する [備考] 銀河烈風が正式にキョーラーク星警備隊となった辺りから参戦。 ゆのを『ジャッキーやファンファンと同い年くらいの少女』だと思っています。 さて、その頃スカールはというと・・・ 「むぅ~ん・・・」 手近な民家の中で、切り落とされた左腕の応急修理を行っていたのだった。 【スカール@サイボーグ009】 [状態] ダメージ小、左腕欠損、修理中 [装備] アーニミレーション99L 攻撃用武器@マーベル・シネマティック・ユニバース [道具] 基本支給品、ランダム支給品1~2 [思考・状況] 基本 総統の下に帰還する 1 帰還の為に自分以外全員殺す [備考] 『地下帝国ヨミ編』での009との決戦直前からの参戦。 【バリアジャケット@魔法少女リリカルなのは】 「魔力」によって構成される一種の防護服。 これも一種の魔法であり、大気や温度等の劣悪な環境だけでなく、 「魔法」や物理的な衝撃などからも着用者を保護する。 そのデザインは着用者のイメージによって決定されるが、着用者以外によるデザインの調整も可能。 (以上、ウィキペディアより抜粋) ユーノ・スクライアの物は民族衣裳的な外見をしているのが特徴。 【ブラックパンサースーツ(アップグレード版)@マーベル・シネマティック・ユニバース】 『ブラックパンサー』において、ティ・チャラの妹である『シュリ』が製造した新型スーツ。 旧来のスーツ同様ヴィブラニウム製だが、通常時はナノサイズに分解されて豹の爪を模したネックレスの内部に収納されており、使用者の意思によってスーツが形成・装着される。 衝撃を受けるとそのエネルギーを吸収・蓄積し、任意のタイミングで蓄積したエネルギーを周囲に放出する機能がある。 【斬鉄剣@ルパン三世】 言わずと知れたルパン一味の一人『石川五ェ門』の愛刀。 文字通り何でも切れる刀だが、コンニャクを初め切れない物も一部存在する。 【アーニミレーション99L 攻撃用武器@マーベル・シネマティック・ユニバース】 『キャプテン・アメリカ ファースト・アベンジャー』において、レッドスカル率いる秘密結社ヒドラの兵士が使用しているアサルトライフル。 四次元キューブ(スペース・ストーン)のエネルギーを利用したビームパルスガンで、一発で人間一人を跡形もなく消滅させる威力がある。 このSSが面白かったなら……\ポチッと/ 感想/ 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/animalrowa/pages/124.html
【ケロロ軍曹】の参加者の支給品の経過と消費 ケロロ軍曹 ばくだんいし@ドラゴンクエスト5→消費 ライエルのピアノ@ハーメルンのバイオリン弾き→D-4電波塔に放置 ギロロ伍長 ベルト@ケロロ軍曹 手榴弾@ケロロ軍曹→1個消費→【ユーノ・スクライア@リリカルなのはシリーズ】
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/141.html
みらいのにっき 作者:ID Cz8Eh2V6 新暦210年○月□日 今日は、むげん図しょ館の見学にみんなで行きました。 そしたら、とても大きなところでびっくりしました。 たぶん、ちじょうほんぶのとうと同じくらいあるんじゃないかと思いました。 ナノハのお父さんはここではたらいているんだけど、まいごにならないかなと心配しました。 ここはむかし、ナノハのおじいちゃんのおじいちゃんが作ったらしいです。 こんな大きなたてものを作ったなんてとてもすごいと思いました。 むげん図しょ館では、デバイスでしらべものをすることができました。 先生の言ったとおり、むかしのえらい人とベルカでしらべてみました。 せい王っていう人たちがたくさん出てきました。 この人たちは、こだいベルカの王さまらしいです。 でも、一つへんなことがありました。 お母さんとおなじ、ヴィヴィオって名まえの人がたくさんいたことです。 その中の1人だけ、ナノハとおなじ、スクライアっていうみょうじでした。 先生が、ヴィヴィオって名まえはこだいベルカではよくあった名まえだと教えてくれて、なぞがとけました。 でも、ほかのひとはおなじみょうじだったのにひとりだけちがったみょうじだったのかはわかりませんでした。 そのあと、ふざけてナノハの名まえでしらべてみました。 そしたら、なのは・たかまち・スクライアって人が出てきました。 このひとはなのはのおじいちゃんのおばあちゃんだった人みたいで、そんな人がえらい人でしらべて出てきたのにおどろきました。 むかしナノハとおなじ名まえの人といとこのユーノくんとおなじ名まえの人がふうふだったってことがわかって少しうれしかったです。 でも、おじいちゃんのおじいちゃんのユーノっていう人はおくさんがいっぱいいたみたいでした。 ユーノくんのばか。 図しょ館のあん内をしてくれたシャッハお姉ちゃんとトータさんにおれいを言って帰りました。 新暦210年○月×日 今日は、いとこのギンガお姉ちゃんと、はとこのミユキちゃんちにおとまりしました。 ミユキちゃんちはむかしのものがたくさんあっておじいちゃんのおじいちゃんたちのものもたくさんありました。 クライドお兄さんが写真を出してきてくれてせつめいしてくれました。 おじいちゃんのおじいちゃんたちのけっこん式はいろいろあったそうで、ブーケを投げるっていうゆう名なことわざができたらしいです。 ブーケを投げるなんてこわいことばがなんでけっこん式でできたんだろうと思いました。 ほかにも、おじいちゃんのおじいちゃんがはっくつしたいせきの写真とか、おじいちゃんのおじいちゃんがはじめてせいじかになったときの写真とかがありました。 そうしたら、話しすぎてたみたいでスズカおばさんにおこられてしまいました。 ナノハ・バニングス・ナカジマ・グラシア・アコース・タカマチ・スクライア 14スレ SS
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/298.html
貴方の帰りを待っています early JS事件から数年後、スバル・ナカジマは湾岸特別救助隊の中でも特にその名を知られる存在となっていた。 その能力の高さ、またどんな状況でも決して諦めない意志の強さ。 更に、この数年でより美しく成長した事も相まって、広くその存在を知られるようになっていたのである。 当然そんな彼女とお付き合いしたいと迫る男性は多かったが、スバルはその誘いを全て断っていた。 既に意中の男性がいるようであったが、しかしそれが誰なのかは、誰にも分からなかった。 そして今、彼女はデスクワークをしていた。昔に比べて大分要領が良くなっている。 それはかつてのパートナーと、そして……彼女の「先生」のお陰でもあった。 スバルはペンを走らせていた手を止めると、ふぅと溜息をついた。 「先生……今どうしているのかなぁ……。」 彼女が先生と呼んだのは、無限書庫司書長、ユーノ・スクライアであった。 もっとも、彼は今無限書庫にはいない。というより、ミッドチルダにいないのである。 それどころか現在どこにいるかも分からない。 JS事件が解決してから一年程が経った後、ユーノは突然遺跡発掘の旅に出てしまったのである。 有給も凄まじい量が溜まっていたし、 何より彼自身がこの長期休暇を認めなければ管理局を辞すとまで言ってきたため、 やむなく許可を出したのである。 出発の直前、スバルはユーノに会いに行った。 暫く逢えなくなる事に悲しみ、涙ぐむスバルの髪を優しく撫でながらユーノは言った。 「泣かないでよスバル。別に今生の別れって訳じゃないんだから。」 だがスバルの涙は止まらない。 自分でも泣き顔ばかり見せていてはユーノに心配をかけてしまうと分かっているのだが、 それでも涙を止める事は出来なかった。 やがてユーノは苦笑すると、するり、と自分の髪を縛っていたリボンを外した。 その様子に首を傾げるスバルの手をとりそのリボンを握らせながらユーノは言った。 「これ、僕のお気に入りのリボンなんだ。 遺跡の探検で無くしたりしちゃうのはちょっと嫌だからさ、これをスバル、君に預けていくよ。 必ず取りに行くから、無くさずにもっていてね。約束だよ?」 ユーノはそう言うと、優しく微笑んだ。 スバルはその笑顔を暫く見ていたが、やがてごしごしと涙を拭くと、精一杯の笑顔を浮かべて言った。 「分かりました先生! このリボン、ちゃんと預かっておきますから……必ず、必ず取りに帰ってきて下さいね。 私……待ってますから。ずっと……待ってますから」 ユーノは笑顔で頷くと、そのまま旅立っていった。 スバルはユーノのリボンを胸に抱いたまま、彼を見送っていた。 「そろそろ帰ってきてもいい頃なんだけど……」 彼の休暇も後数日で終わる。何事も無ければそろそろ帰ってくるはずなのだが……。 と、そんな事を考えていたスバルに非常召集がかかった。 急いで救助隊の本部に向かったスバルに知らされたのは、 かつて自身が経験した空港火災と同等、もしくはそれ以上の規模の空港火災であった。 あまりの規模に二次災害を懸念され、出動出来ない救助隊。 スバルは悔しさを噛み締めながら飛行機の乗員リストを見ていたが、 とある名前を見た瞬間、制止を振り切り現場へと向かった。 現場の状況は想像以上に酷かった。だが、彼女には確信があった。 確かに酷い状況ではあるが、「彼」がいるなら……彼ならば、きっと皆を護ってくれているはずだと。 リボルバーナックルを振るい、障害物を次々と排除し奥へと進むスバル。 やがて一際大きい瓦礫を破壊した時、その奥から光が溢れ出した。 とても暖かく、とても優しく、そして……とても心を震わせる、翡翠色の光が。 「やあ久しぶりだね。君ならきっと来てくれると信じていたよ、スバル」 広範囲に結界を展開し、多くの人々をその背に護りながら、 その青年……ユーノ・スクライアはこのような状況であるにも関わらず、優しく微笑んだ。 「私も……信じてました。先生なら……きっとみんなを助けてくれてるって。護ってくれてるって……!」 スバルは熱くなる胸の鼓動を感じながらも、救援を要請した。 数時間後、次々と保護されていく人々をユーノとスバルは並んで見つめていた。 「……あ、そうだ。これ……」 そう言いながら、スバルは制服のポケットから一本のリボンを取り出した。 「え、それは……」 ユーノがそのリボンを見て驚く。それは、彼が出発の日にスバルに託したリボンであったのだから。 「えへへ、持ってきたんですよ、先生に逢えると信じてたから」 はにかみながらそう言うと、スバルはユーノの髪をそのリボンで結び始めた。 やがてリボンを結び終えると、スバルはユーノをぎゅっと抱きしめた。 「ス、スバル?」 「……おかえりなさい、先生。ずっと……ずっと待っていたんですから……。 うっ……さ……寂しかったんですからぁ……!!」 自分の胸にすがり付いて泣き始めたスバルを、ユーノもそっと抱きしめ返した。 「ごめんねスバル、さびしい思いをさせて……。でも、僕はちゃんと帰ってきたよ。ただいま、スバル」 「うっ……おがえりなざい、先生……ッ!! うぅ……わあああああああああああああああああああああん!!」 抱きしめあう二人は、まるで恋人同士であった。この後様々な事が起こるのだが、それはまた別のお話。 31スレ SS スバル スバル・ナカジマ ユノスバ ユースバ ユーノ・スクライア
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/3293.html
スクライド コンプリートアートワークス 『スクライド』設定資料集【新作ドラマCD付き】 発売日:9月28日・1月28日 『スクライド』『スクライド オルタレイション』の設定満載! 表紙イラストはキャラクターデザイン・平井久司の描きおろし! アルター大図鑑/キャラクターガイド/ストーリーダイジェスト/ キャストインタビュー メッセージ/イラストギャラリー/オルタレイション編 2001年7月放送開始。2011年10月26日、Blu-rayBOX発売。 http //www.s-cry-ed.net/ 監督 谷口悟朗 脚本 黒田洋介 キャラクターデザイン 平井久司 デザインワークス 森木靖泰、荒牧伸志、まさひろ山根 ビジュアルコンセプター 神宮司訓之 演出チーフ 吉本毅 美術 鈴木朗 色彩設計 岩沢れい子 撮影 長谷川洋一、八木寛文 CGディレクター 三好正人 3Dエフェクト 林秀則、大川威 編集 布施由美子、野尻由紀子 編集協力 板部浩章 音響監督 浦上靖夫 音響効果 庄司雅弘 ミキサー 田中章喜 アシスタントミキサー 田口信孝 音楽 中川幸太郎 設定制作 兵頭一歩 アニメーション制作 サンライズ 脚本 黒田洋介 絵コンテ 谷口悟朗 渡辺純央 久城りおん 黒木冬 北村真咲 高松信司 やまざきかずお 日高政光 望月智充 吉永尚之 加瀬充子 演出 吉本毅 山田弘和 いとがしんたろー 久城りおん 高木茂樹 加藤洋人 西村大樹 吉村章 三好正人 喜多幡徹 作画監督 平井久司 まさひろ山根 寺岡巌 植田洋一 大貫健一 伊藤浩二 糸島雅彦 ヒサユキヒロカズ 小林理 中田栄治 しんぼたくろう 橋本誠一 木村貴宏 中谷誠一 ■関連タイトル スクライド Blu-ray BOX 『スクライド』設定資料集【新作ドラマCD付き】 スクライド 20th ANNIVERSARY BOOK スクライド コンプリートアートワークス スクライドオルタレイションSound Edition 2012 小説 兵頭一歩/スクライド・アフター 完全版 廉価版 EMOTION the Best スクライド DVD-BOX スクライド ― オリジナル・サウンドトラック I スクライド アニメブック S.H.フィギュアーツ スクライドカズマ エクセレントモデル シェリス・アジャーニ フィギュア・ホビー:スクライド コミック版 戸田泰成 /スクライド〈1〉 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! Blu-ray 映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 Blu-ray CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019 RADICAL DREAMERS Yasunori Mitsuda Millennial Fair FINAL at NAKANO SUNPLAZA 2020 ゴブリンスレイヤー Blu-ray BOX 初回生産限定 グリザイア ファントムトリガー THE ANIMATION 03[Blu-ray] 特装版 ラブライブ! サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG 〜Welcome to Dazzling White Town〜 Blu-ray Memorial BOX ゾンビランドサガ Blu-ray BOX 初回生産限定盤 Blu-ray 思い、思われ、ふり、ふられ 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 1st Season 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 2nd Season 完全生産限定版 Blu-ray ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII OVA Blu-ray 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 BD特装版 Blu-ray アズールレーン 三笠大先輩と学ぶ世界の艦船 ぶるーれい Blu-ray 水瀬いのり Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 22 OVA同梱版 呪術廻戦 公式ファンブック よつばと! 15 監修 庵野秀明・樋口真嗣など 夢のかけら 東宝特撮映画篇 パラレルパラダイス 13 特装版 アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 9 オリジナルCD付き限定版 美樹本晴彦マクロス画集 軌 わだち― 夜ノみつき 10th EUSHULLY WORKS しらこ画集 ILLUSTRATION MAKING VISUAL BOOK カズアキ画集 Kazuaki game artworks ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ 公式ビジュアルコレクション ぼくたちは勉強ができない 第21巻 音声ドラマ ミニ画集付き同梱版 あいきょう 荻pote作品集 ヒョーゴノスケ流 イラストの描き方 TVアニメ『くまクマ熊ベアー』オフィシャルファンブック 押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド OCTOPATH TRAVELER Design Works THE ART OF OCTOPATH 2016-2020 おそ松さん 3rd season SPECIAL BOOK 描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 YMO1978-2043 「小冊子・YMO全トラックリスト2021 Amazon限定表紙版」付き To LOVEる -とらぶる- ダークネス FIGURE PHOTOGRAPHY COLLECTION 斉藤朱夏 CALENDAR 2021.4-2022.3 ラブライブ! サンシャイン!! Aqours DOME TOUR COMIC ILLUSTRATION BOOK ラブライブ! サンシャイン!! Aqours COMIC ILLUSTRATION BOOK 2020 Winter イジらないで、長瀞さん 10 特装版 「はたらく細胞」公式アニメ完全ガイド リスアニ! Vol.43.2「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版VII アイドルマスター シャイニーカラーズ 3 CD付き特装版 ウルトラマンマックス 15年目の証言録 ウルトラマンZ特写写真集 じじぃ 人生は深いな 冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 上 Flat. ぷよぷよ アートワークコレクション 古谷静佳1st写真集 re START THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER COLLABORATION! Great Journey ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Blu-ray BOX 初回生産限定版 小林さんちのメイドラゴンBlu-ray BOX ゆゆ式Blu-ray BOX スペシャルプライス版 とーとつにエジプト神 Blu-ray 直球表題ロボットアニメ 全話いっき見ブルーレイ 未来ロボ ダルタニアス 一挙見Blu-ray VOL.1 シュヴァルツェスマーケン 全話見Blu-ray ワールドトリガー一挙見Blu‐ray VOL.1 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 魔王プレイボックス 初回生産限定 トータル・イクリプス 全話見Blu-ray Blu-ray Cutie Honey Universe Complete Edition 夜ノヤッターマン 全話いっき見ブルーレイ こみっくがーるず Blu-ray BOX 初回生産限定 Blu-ray 幼女社長 むじなカンパニーセット 初回生産限定 ログ・ホライズン 円卓崩壊 Blu-ray BOX 七つの大罪 憤怒の審判 Blu-ray BOX I Blu-ray 水樹奈々 NANA ACOUSTIC ONLINE 『Dr.STONE』2nd SEASON Blu-ray BOX【初回生産限定版】 魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編 Blu‐ray BOX 今井麻美 Winter Live「Flow of time」 - 2019.12.26 at EX THEATER ROPPONGI - Blu-ray盤 Blu-ray 仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE'S DAILY LIFE 仮面ライダー一挙見Blu-ray 1号 2号・V3編 仮面ライダー一挙見Blu-ray X・アマゾン・ストロンガー編 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1975-1981 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1982-1986 半妖の夜叉姫 Blu-ray Disc BOX 1 完全生産限定版 裏世界ピクニック Blu-ray BOX上巻 初回生産限定 Levius レビウス Blu-ray BOX【期間限定版】 スーパー戦隊 学研の図鑑 江口寿史美人画集 彼女 アニメディスクガイド80's レコード針の音が聴こえる necomi画集 PHONOGRAPHIC フルーツバスケット アニメ2nd season 高屋奈月 Illustrations 2 彼女、お借りします TVアニメ第1期 公式設定資料集 ドラゴンボール 超戦士シールウエハースZ 超シールガイド ガンダムアーカイヴス『ガンダムビルドシリーズ』編 Angel Beats! 天使画集 Angel Diary PANZER FRAULEIN 野上武志画集 【陸編】 Angel's cage るび様画集 Sweet Dream はすね画集 画集 制服Girl's▼コレクション もりょ作品集 異世界ファンタジーのキャラクターコレクション 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」公式ビジュアルBOOK アイドルマスター シャイニーカラーズ イラストレーション ワークス VOL.2 Blu-rayDisc付き 八十亀ちゃんかんさつにっき 10 特装版 あんさんぶるスターズ! Ready For Star 2巻 缶バッジ付 Switch エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション New ポケモンスナップ -Switch 【PS4】BIOHAZARD VILLAGE PLAMAX 聖戦士ダンバイン サーバイン ノンスケール PS製 組み立て式プラスチックモデル スーパーミニプラ 無敵ロボ トライダーG7 3個入りBOX 魔道祖師 前塵編 完全生産限定版 HGUC 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ Ξガンダム MG 機動戦士ガンダムSEED モビルジン 1/100スケール カンチ 青 ノンスケール ABS&ダイキャスト製 塗装済み完成品 ☆赤ver 魔女の旅々17 ドラマCD付き特装版 クリストファー・ノーランの世界 メイキング・オブ・インターステラー BEYOND TIME AND SPACE 時空を超えて るるぶアズールレーン からかい上手の高木さん15からかいカレンダーカード付き特別版 「武装神姫」原案イラスト集 ALLSTARS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 17 キャラクターブック付き限定版 とある科学の超電磁砲T OFFICIAL VISUAL BOOK Aqours 5周年記念アニメーションPV付きシングル「smile smile ship Start!」【BD付】
https://w.atwiki.jp/hotrowa/pages/86.html
Is it an inevitable meeting? ◆FU1sMUSXrI 朝日が深緑の森を照らし始める。黎明。それは夜が明けること。 この地獄のような……いやここは地獄なのだろう。 いきなり連れ去られてきて殺し合い。これが地獄以外の何であろうか。 普通は怯える。普通は何とか脱出しようと考える。普通は殺し合いに乗って優勝しようと考える。 だが…… 「これは……」 「えーと……」 「……んんっ……」 寝てる人は普通はいないだろう。 ◇ 時刻は少し前に遡る。 「吉田さん大丈夫?」 「は、はい……大……丈夫で……す……」 静寂の森の中を二人の参加者が歩く。 一人は髪が肩で切り揃えられたどこにでもいそうな少女。 顔は可愛いの部類に入るだろう。 名は吉田一美。少し非日常に踏み込んでいるごくごく普通の少女だ。 もう一人は柔和な顔つきで初見の人は女性と見間違えるだろう。 名はユーノ・スクライア。無限書庫司書長の若き天才である。 「ねぇ、吉田さん、無理しなくてもいいんだよ?ほら、休もう?」 「大丈夫です……。こんな所で……立ち止まっていられませんから」 気丈にもそう返す一美だが、息を切らしながら言われても全然説得力がない。 「うーん、じゃあ神社に着いたら休憩ってことにしない?ここから近いし。 それにもしかしたら坂井君もいるかもしれないよ」 「…………はい。わかりました」 地図を広げながらそう呟くユーノ。さすがの一美もここまで言われたら反論できない。 そしてユーノはとあることを考える。 (魔法の調子がいつもより悪い?おかしいな、転送魔法も効きが悪かったし。 魔力もごっそりと持ってかれた。しばらくは転送魔法も使えないな) ここに来る前にユーノは転送魔法で近くの施設までいけないかと考えた。 だが、結果は散々。自分と一美、二人運ぶのにでさえ、魔力をかなり消費してしまった。 その転送魔法で飛んだ結果、神社が近かったので神社に向かうことに決めたのだ。 美術館方面に向かえば坂井悠二ともすぐ逢えたのは余談だが。 (あまり魔法を使わない方がいいな。バインドもあまり効果が無いのかもしれない) 「ユーノさん!神社が見えてきましたよ!」 一美の声で現実に引き戻される。 (今はとりあえず……吉田さんを守ることが先決だ。考察については後回し。 もしかしたら……なのはもいるかもしれない) 淡い希望だ。だが持たないよりはまし。そう、ユーノは考え、ひとまず考察をやめた。 「よし。じゃあ行こうか、吉田さん」 「はい」 二人はしっかりと足を踏みしめ神社に向かった。 ◇ 時刻を戻そう。 「この人どうします?」 「うーん、どうしようか?」 巫女と考古学者、学生の三竦み。 どのような接触をするのか?それはまた別のお話…… 【C-2 神社内/1日目・黎明】 【博麗霊夢@東方project】 [状態] 健康、霊力なし 、熟睡 [装備] なし [道具] 支給品一式、不明支給品(1~3) [思考・状況] 基本 主催者打倒 1:…… [備考]参戦時期:東方妖々夢後より参戦(射命丸文について良く知りません) ※制限により霊力が封印されています、空は飛べますが弾幕は撃てません 【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】 [状態]:健康 、魔力消費(大) [装備]:S W M686 (6/6) [道具]:支給品一式、予備弾60、確認済み不明支給品1~2 [思考・状況] 基本:知り合いを探す。 1 どうしようこの人? 2 吉田さんと行動する。 3 何で僕の名前だけが名簿にないんだ? 4 神社でひとまず休憩する。 [備考]:Strikers本編終了後から参戦 【吉田一美@灼眼のシャナ】 [状態]:肉体疲労(中) 精神疲労(小) [装備]:なし [道具]:支給品一式、確認済み不明支給品1~3 [思考・状況] 基本:知り合いを探す。 1 どうしようこの人? 2 坂井君……シャナちゃん…… 3 神社でひとまず休憩する。 37 事件は警察署だけで起きているんじゃない! ペンションでも起きているんだ! 時系列順 40 揺れる想い 37 事件は警察署だけで起きているんじゃない! ペンションでも起きているんだ! 投下順 39 洞窟ツアーにようこそ 14 恋する乙女と翡翠の楯 ユーノ・スクライア [[]] 14 恋する乙女と翡翠の楯 吉田一美 [[]] 06 霊夢の今宵もアンニュ~イ 博麗霊夢 [[]]
https://w.atwiki.jp/animalrowa/pages/209.html
NO. タイトル 作者 登場人物 051 白兎は秘かに笑う ◆TPKO6O3QOM 因幡てゐ、ギロロ伍長、ユーノ 052 黄昏の宿 暁の空 ◆TPKO6O3QOM ニャース、楽俊、アマテラス 053 先送りの決断 ◆TPKO6O3QOM イカルゴ、クロ、ラルク 054 口より先に欲が出る ◆1eZNmJGbgM ウマゴン、クズリの父、オーボウ、ケットシー 055 新しい朝が来た、疑問の朝だ ◆w2G/OW/em6 ケロロ軍曹、ぼのぼの 056 第一回放送 ◆1eZNmJGbgM キュウビ、天邪鬼 057 夢有 ◆k3fZfnoU9U まん丸、ホロ 058 王者の風 ◆TPKO6O3QOM ツネ次郎、アライグマ、風雲再起、ペット・ショップ 059 距離を超えた遭遇 ◆TPKO6O3QOM ピカチュウ、ニャース、アマテラス、オカリナ、キラーパンサー、楽俊、イギー 060 残すものは言葉だけとは限らず ◆imaTwclStk ミュウツー、モロ、ムックル 061 この○○を作ったのは誰だぁ!! ◆1eZNmJGbgM 赤カブト 062 在りし日の夢は散り散りに毀れる ◆TPKO6O3QOM まん丸、ホロ、ザフィーラ 063 命ゆくもの ◆TPKO6O3QOM ムックル 064 へんたいトリロジー ~爪とヒマワリの章~ ◆k3fZfnoU9U 赤カブト、ツネ次郎、アライグマ 065 乱暴者タヌキは今日も行く ◆k3fZfnoU9U アライグマの父 066 悪魔は来りてホラを吹く ◆TPKO6O3QOM ケットシー、楽俊 067 誰がために陽はのぼる ◆k3fZfnoU9U シエラ、クロコダイン 068 本日の特選素材 ◆1eZNmJGbgM ぼのぼの、ケロロ軍曹、楽俊 069 罪穢れの澱みを着せて ◆TPKO6O3QOM ギロロ伍長、ユーノ・スクライア、銀、因幡てゐ、カエル、グレッグル 070 朝日と共に去りぬ ◆1eZNmJGbgM クズリの父、オーボウ、クロ、イカルゴ、ウマゴン 071 Dances with the Goddess ◆TPKO6O3QOM ムックル、ニャース、アマテラス 072 赦されざる者 ◆TPKO6O3QOM ピカチュウ、トニートニー・チョッパー、イギー 073 雪上断温 ◆k3fZfnoU9U ラルク 074 熊嵐 ◆TPKO6O3QOM 赤カブト、銀、カエル、グレッグル、ツネ次郎 075 異界の車窓から ◆1eZNmJGbgM ギロロ伍長、ユーノ・スクライア 076 闇の梯子 ◆TPKO6O3QOM ウマゴン、オーボウ、ラルク 077 闇よりほかに聴くものもなし ◆TPKO6O3QOM シエラ、クロコダイン 078 戯守奇譚 ◆TPKO6O3QOM アライグマの父 079 雨がくる風がたつ ◆TPKO6O3QOM ぼのぼの、アマテラス 080 Crossfire ◆TPKO6O3QOM ギロロ伍長、ユーノ・スクライア、パスカル、ラルク 081 stray ◆TPKO6O3QOM イギー 082 慌てない慌てない、一休み一休み ◆1eZNmJGbgM クズリの父、ザフィーラ、ホロ、まん丸、クロ、イカルゴ 083 今日も明日も変わるけれど―― ◆TPKO6O3QOM クズリの父、まん丸、イカルゴ 084 Four Piece of History ◆k3fZfnoU9U ケロロ軍曹、楽俊、ケットシー、オカリナ、キラーパンサー 085 Raccoon Over The Castle ◆1eZNmJGbgM アライグマの父 086 風は悽愴雨迷風影 ◆TPKO6O3QOM オカリナ、プックル、クロコダイン、ニャース 087 GREN~誤解の手記と鍾乳洞~ ◆k3fZfnoU9U カエル 088 白い兎は歌う ◆TPKO6O3QOM ケロロ軍曹、因幡てゐ 089 黒い牙 ◆TPKO6O3QOM アライグマの父 090 SPIRITs away ◆TPKO6O3QOM クロコダイン、シエラ、ニャース 091 でもそれは大きなミステイク ◆EwVLYtcCbD23 ケロロ軍曹、因幡てゐ、ケットシー 092 驟り雨 ◆TPKO6O3QOM ザフィーラ、クロ、イギー、ホロ 093 背なの上のぼの ◆1eZNmJGbgM ムックル、ぼのぼの、アマテラス 094 荒れ狂う稲光の―― ◆EwVLYtcCbD23 ピカチュウ、トニートニー・チョッパー 095 第二回放送 ◆TPKO6O3QOM キュウビ、アザーラ、天邪鬼 096 RAINLIT DUST/――に捧ぐ ◆k3fZfnoU9U まん丸、クズリの父、ラルク、パスカル、イカルゴ 097 雨の降る昼、いったいどうする ◆TPKO6O3QOM アマテラス、ぼのぼの、カエル 098 とても優しい瞳をしてたあなたが歌う―― ◆TPKO6O3QOM ザフィーラ、トニトニー・チョッパー、ムックル 099 蛙人乱れし修羅となりて ◆k3fZfnoU9U ケットシー、ケロロ軍曹 100 俺の背丈追い越して、いつかはお前もいっちょ前 ◆TPKO6O3QOM アライグマの父
https://w.atwiki.jp/hankenoriginal/pages/62.html
「ドーモ。淫獣=サン。アイアム忍者オブ忍者、虹の弾丸、百合忍者ユリケンジャーです」 「ど、どうも…」 無限書庫司書長ユーノ・スクライアの眼前にいたのは異様な風貌の男であった。 緑色の覆面を被ったその男はこちらを見るなりお辞儀をしてきた。 いきなり人を淫獣呼ばわりとは無礼千万ではあるが、一応殺し合いには乗っていないのであろうか。 それにしても忍者と言う割には少々目立ちすぎな格好のように思える。 ユーノは困惑しながらも警戒を緩めようとした…その時である。 「チンポ…殺すべし!」 突然ユリケンジャーは刃を抜き出し、ユーノへと斬りかかってきたのだ! 慌ててユーノは身を翻してその一撃を避ける。 反応があと一秒遅れていれば彼の体は両断されていたであろう。 空を切った刃を持ち直し、ユリケンジャーはユーノへと殺意を込めた視線を投げつける。 「な…何をするんですか!」 「オヌシからは百合に挟まる男的アトモスフィアを感じる。よって殺す!」 ユリケンジャーはハッキリと言い切った。ユーノを殺すと。 意味が分からない。何故花の名前がそこで出てくるのか。 だが、ともかくこの男は自分を殺そうとしているという事は分かった。 ユーノには勿論殺されてやるつもりなど毛頭無い。 この殺し合いを打破し、なのは達と共に生きて元の世界へ帰らねば。 「イヤーッ!」 「やめてください!僕はこの殺し合いに乗っていません!」 ユーノの声に聞く耳持たず、ユリケンジャーは再び刃を振り下ろす。 それに合わせてユーノはすかさず防御魔法を展開した。 緑の障壁に刃先が触れた途端、硬いものにぶつかったかの如く刃は弾かれる。 「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」 一撃、二撃、三撃と刃が振るわれるが、応じて防御魔法が展開され、刃先がユーノに触れることは叶わなかった。 この楯を操る主に消耗した様子はない。 埒が明かないと判断したユリケンジャーは刃を鞘へと納めた。 「…?」 不可解な動作にユーノは一瞬戸惑う。 説得が通じたのだろうか。 「ユリケンズバット!イヤーッ!」 否。そうではない。 ユリケンジャーは収めた刃の鍔を回転させ、鞘ごと腰からそれを引き抜いたのだ! 太い鞘が被せられたその刃は、まるで野球に使うバットのようであった。 ユリケンジャーはそのバットを大きく振りかぶり、ユーノへと飛びかかった。 (来る…!) ユーノは再び正面へと障壁を張る。 が、バットが障壁に触れる事はなかった。 「うわっ…!」 振り下ろされたバットはユーノの立つ地面に打ち付けられる。 衝撃でクレーターが出来あがり、ユーノは足を取られた。 その隙を見逃すユリケンジャーではない。 「イヤーッ!」 態勢を崩したユーノの身体目掛けバットの一撃が飛ぶ。 慌てて障壁を張り直すが、タイミングが少し遅れた。 「かはっ…」 衝撃を完全には殺せず、ユーノは後方へと跳ね飛ばされた。 木に背を打ち付け、鈍い痛みが襲ってくる。 しかし堪え、目を上げると追撃の為ユリケンジャーが迫ってきていた。 「くっ、チェーン!」 ユーノはチェーンバインドの術式を構築しユリケンジャーへと放った。 翠色の鎖が伸びていき、ユリケンジャーの身体を縛り上げる。 鎖に全身を縛られた彼はその場に立ち尽くすしか出来なくなった。 なんとか無力化に成功できた、とユーノは安堵する。 「さあ、これで…!?」 が、次の瞬間にはユリケンジャーの姿は消えていた。 代わりに人型を模した藁人形が翠の鎖に縛られている。 それを確認したユーノの脳裏に一つの単語が過ぎる。 「変わり身…!?」 「イヤーッ!」 今度は後方からユリケンジャーが飛びかかって来る。 ユーノはなんとかこれを身を捻って回避する事に成功した。 ユリケンズバットの一撃を受ける事になった大地には、やはり大きな打撃の跡が残される。 「こうなったら…はあっ!」 「グワーッ!?」 プロテクションスマッシュ。 ユーノはバリアを纏った突進攻撃をお見舞いする。 攻撃態勢に入っていたユリケンジャーはこれを防ぐこと叶わず、今度は彼が後方へと跳ね飛ばされた。 やはり樹木に背を打ち付け、鈍い痛みに襲われることとなった。 「どうしても剣を収める気は無いんですか!?」 「聞かぬ!チンポは殺す!」 立ち上がり、バットを再び構えるユリケンジャー。 彼には静止の言葉は届かないのか。 睨み合いの状態になり、一触即発の空気が二人の間に流れる。 その時であった。 「なんの音だ!?」 「!?」 木々の間から一人の少年が現れた。 恐らく自分達と近い初期位置に転送されてきたのだろうとユーノには瞬時に察しがついた。 たまたまこの戦いの音を聞きつけてしまったというところであろうか。 下がるんだ、とユーノは咄嗟に声をかけようとした。 だが、 「グググ…」 突然、ユリケンジャーは胸を抑えてその場に蹲ってしまった。 ユーノも、少年もこれには困惑するしかなかった。 「く、苦しい…男と同じ空間の空気を吸うのは…苦しい…」 呆気に取られた。 やはり意味が分からない。突然何を言いだすんだこの男は。 何とか顔を上げ、呆然とする二人に対してユリケンジャーは殺気だった視線を向ける。 「オヌシらはいずれ殺す…オタッシャデー!」 そして飛び上がり、背を向けて走り出し、一瞬にして二人の視界から去っていった。 「何だったんだ…あいつ」 少年―上杉風太郎が呟く。 ユーノも心の中で頷いた。 危険人物である事は間違いないであろうが、その行動原理は彼には理解不能なものであった。 【C-2 森/一日目 深夜】 【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのはシリーズ】 [状態]: 疲労(中)、背と腹に打撲傷 [装備]: 無し [道具]: 基本支給品一式、不明支給品×1~3 [思考・行動] 基本方針:殺し合いを打破する。 1:なのはと合流したい。 2:ユリケンジャーに警戒。 3:目の前の少年と話す。 ※「StrikerS」の時系列からの参戦です。 【上杉風太郎@五等分の花嫁】 [状態]: 健康 [装備]: 無し [道具]: 基本支給品一式、不明支給品×1~3 [思考・行動] 基本方針:この殺し合いから生きて還る。 1:なんだったんだあいつ…? ◆ ユリケンジャーは走っていた。 1秒でも長くあの空間にはいられなかった。 ユリケンジャーは百合忍者である。 故に、男が放つ百合に交わる的オーラには人一倍敏感なのだ。 最初に会った金髪の淫獣のソウルからは強烈な百合の間に挟まるオーラを感じ取れた。 実際に挟まっているかいないか、そんな事はユリケンジャーにとっては些末事だ。 可能性を持つ、それだけで万死に値する。 百合を心から愛するユリケンジャーにとってそれは不変の真理なのだ。 だから殺さねばならない。 愛刀ユリケンズバットは運良く自分の手元に支給されていた。 これは天啓に違いないと彼は確信していた。 「百合を…百合を摂取せねば!」 だが、後からやって来たもう一人の少年の存在は予想外だった。 彼のソウルからは圧倒的女惹きつけフェロモン的オーラが感じ取れた。 これがいけない。 百合に挟まるオーラだけでもキツいのだが、これにモテオーラが加わる。 百合とは対極のこのオーラが作り出すアトモスフィアはユリケンジャーにとっては毒なのだ。 あの二人はいずれ殺す。 だが、まずは百合分を摂取して回復を図らねば。 百合を求めて走れ!ユリケンジャー! 【ユリケンジャー@当企画オリジナルキャラ】 [状態]: ダメージ(小)、精神的ダメージ(大) [装備]: ユリケンズバット@当企画オリジナル [道具]: 基本支給品一式、不明支給品×1~2 [思考・行動] 基本方針:チンポ殺すべし! 1:淫獣は殺す!ラブコメ主人公も殺す! 2:百合を摂取せねば! 【支給品解説】 【ユリケンズバット@当企画オリジナル】 ユリケンジャーの愛刀。 鞘から抜けば百合に挟まる男の陰茎を斬り落とすソードモードになり、鞘ごと構えれば男を撲殺するバットモードになる。 これを用いてユリケンジャーは百合を守ってきた(本人主観)のだ。 001.あるゴブリンたちの結末 投下順で読む 003. 時系列順で読む GAME START 上杉風太郎 GAME START ユーノ・スクライア GAME START ユリケンジャー
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/334.html
チンクの無限書庫動乱期12話 作者:◆SgPKSOv5H6 ここはいつも騒がしい無限書庫司書長室。 普段ならここには司書長であるユーノが座っているのだが、ただいま仮眠中のため司書長代理であるチンクが座ってる。 ここ最近役職が増えすぎた為、司書長代理で役職を統一した。 とはいえ名称が変わっただけでやる仕事とは大して変わってない、せいぜい司書達への大まかな指示が追加されたぐらいだ。 重要な仕事や書類への判はユーノの指示がなければ何もできない。 もっとも重要な仕事を除いたとしても仕事は多いが。 (これだけの仕事をよく短時間でこなすものだ) ため息を吐きつつユーノの仕事のスピードの速さに改めて驚く。 その上予算やら資料提出の日程調整やらをやるのだ。 (実は情報処理専門の機人といわれても驚かんな。とはいえ何時まで司書長でいられるのやら……) ユーノとて只の人間と解っているチンクでさえ、そう思わざる終えないほど能力は異常だった。 皮肉な事にその並外れた能力のおかげでユーノが辞めた場合の後任が選出できない事態になっている。 今現在の司書たちでは大きく見劣りしているから全体のスピードが一気に落ちるだろう。 本局の人間は論外ですらある。 まぁ、ユーノは辞める事なんぞまったく考えてないし、辞める事になったらそれこそ管理局自体が崩壊しかねない、現状でそれを望む馬鹿もいない。 かといってユーノとて不老で無いからいつかは辞める、さすがにその時までは今のままではないと願いたい。 (まぁ、長期的にやっていくしかないか) 問題は山積みだが解決できない問題ではない、今は苦しいが頑張って将来を変えればいいのだ。 そう思いつつ仕事を続けていくチンク。 そんな時一本の業務通信があった、その瞬間司書長室どころか無限書庫全体にDanger、Dangerとアラームが響く。 チンクはその音を聞き思わず天を仰ぐ。 外で作業していた司書達は怨嗟の声を上げる。 「畜生、またか」 「冗談よしてくれよ」 「絶対俺たちを過労死させる気だ!あの提督」 「俺、明日は久々の休暇だったのに!」 他の司書達も大体似たような内容を叫ぶ。 このアラームはある一人の提督が業務連絡をよこす時に鳴る。 そしてその提督は無限書庫司書全員から嫌われている、無論チンクとユーノも含めて。 チンクも非常に憂鬱な気分になりながら通信をつなげる。 「なにか御用かな?ハラオウン提督」 「なに、大した用事ではないさ、チンク司書長代理」 其処にはユーノの古くからの知り合いであり、 そして無限書庫に膨大な資料請求と言う厄災を振りまくクロノ・ハラオウン提督がいた。 (嘘だな) 付き合いが短いチンクでさえそう勘ぐるほどクロノの要求は容赦ない。 大した用事ではないと言っておきながらも通常の資料請求の数倍になるのだから、そう思われてもしょうがない。 性質が悪い事にクロノ本人もその事を自覚していたし、司書達の評判を大して気にしていなかった。 このまま通信を切ってしまいそうになる衝動を堪えながらチンクは会話する。 「スクライア司書長は今お休みですので。なんでしたら起こしましょうか?」 「いや、スクライア司書長を起こすほどの事でもない。最初に言っただろう?大した用件ではないと」 (と言う事は内容自体は資料請求で決まりだな) 大事な用件ならどんな時でも容赦なくユーノを呼び出すこの提督がチンクでかまわないと言ったら、チンクでも決定権がある資料の事に関してだけである。 一体どれほどの量の資料請求がくるのやらと心の中で嘆くが、顔には出さないでおく。 「それでご用件は?」 「ああ、このロストロギアに関して調べてくれ」 そう言って表示される一つのロストロギア、表示されるのはこの一件のみである。 「これだけですか?」 「大した用件じゃないと言っただろ」 拍子抜けして思わず出た声にクロノは憮然とした声で応じる。 「提出期限は?五時間後とか」 「そんなわけ無いだろう!一体君は僕を何だと思っているだ」 チンクのかなり失礼な問いにクロノは心外だと言わんばかりだった。普段の自分を振り返ればどう思われるか解ると思うが。 そして提出期限に関してもかなり余裕を持った物が言い渡された、チンクは今日はエイプリルフールかと疑った。 「君には僕に対する認識を改めてほしいのもだ」 一連の反応がはなはだ不本意だったらしく、憤慨した表情で言うクロノ。 チンクがどのような言い訳をするか悩んでいたとき。 「普段が普段だからしょうがないさ」 と声が響いた、チンクが声のしたほうに向くと無限書庫司書長ユーノ・スクライアが立っていた。 しかも少し前から起きていたのか右手には湯気が出ているマグカップまで持っている。 「それは一体どういう意味かな?スクライア司書長」 「言葉道理の意味だよ、ハラオウン提督」 軽い皮肉の応酬、この二人にとってはいつものことだ。 「いつも君からくる仕事の依頼は僕たちを涙させる。」 「嬉しさのあまりか?」 「本気でそう思っているのなら、今すぐ医務室へいくことをお勧めするよ」 「この前の健康診断では健康そのものと診断されたな。そういう君こそ行ったほうが良いんじゃないか?」 「君がよこす仕事の量が改善されたら考えよう。」 このまま皮肉合戦に突入していく二人、これがこの二人にとって挨拶みたいな物だった、嫌な挨拶だが。 (仲が良いのか悪いのか・・・) 二人の応酬をいつも聞いているチンクとしては判断がつかなかった。 だが二人とも付き合いが長いのできっと仲がいいのだろうと思う事にした。 そんなやり取りを聞いていたチンクは少々あきれた表情をしていたら、クロノの目に付いたらしい。 「君がそんなことばかり言うから彼女が呆きれているよ」 「それは多分君のせいだ。ね、チンク」 そう言ってチンクに近づいてコップを机の上に置きチンクに抱きつくユーノ。 「こら、一体何するんだ!」 「エー、抱きついているだけ」 顔を真っ赤にしながら怒鳴るチンクを無視し、長い銀髪に顔を埋めるユーノ。 これじゃ只の変態だ! 「ウーン、いい匂い」 「ふざけるな、良いから離れろー!」 そんな二人のじゃれあいを見ていたクロノは笑いながら話し掛ける。 「ユーノ」 「なんだい?クロノ」 「あまり職場でからかうと帰宅してから大変だぞ?」 「まるで経験があるように聞こえるね」 「君より多少物事を多く経験した人生の先輩としての忠告だ」 「わかったよ」 人生の先輩としての忠告ならば従ったほうがよさそうだと思い、チンクから離れるユーノ、チンクは恥ずかしさのあまり唸っている。 ちなみにユーノとチンクの同棲を無限書庫以外の人間で知っている数少ない人間であるクロノ、そして友人としてぶっ壊れている面も知っている。 今の光景は彼にとっては普通のありえる光景だった。 そしてそろそろ仕事の話に戻ろうかと思い確認事項を聞くユーノ。 「それで、本当にこれだけでこんなゆっくりで良いのかい? 「ああ、今やっている調査のついでみたいな物だ、さして緊急と言うわけではない」 「わかったよ、調べておく」 「提出はいつも通り期日ギリギリでな」 「何を言っているだい。無限書庫は忙しいんだ。期日ギリギリなのはしょうがないじゃないか」 「ああ、そうだったな」 無限書庫は資料を完成させても、緊急用件以外はほとんどが期日ギリギリだ。 期日より前に提出すれば次からは量が増やされるか期日が短くなる。かといって期日を過ぎれば今度は信用をなくす。失った信用は取り戻すのは難しい。 つまりは無限書庫現状維持に最適なのが期日ギリギリと言う事だ。 無論、クロノもその事を理解している。彼が普段よこす膨大な量の仕事はギリギリ終わるように全部計算されている。だからこそ嫌がられるのだが。 だが、やはりそれを口に出すのはよろしくないのでユーノは訂正した。 クロノも少々ばつが悪そうだった。 「それじゃ、頼んだぞ。」 「はいはい」 そう言って通信が切れる。ユーノは自分が暇なときにでもやっておくかと考えていたとき。 「ユーノ、人が見ているときにああいう事をするんじゃない!」 「えー、君と僕の関係なら問題ないじゃない」 そう言ってユーノに向かって立ち上がりながら訴える。 それをかなり怪しい発言で返すユーノ、どういう関係だ? からかわれる事にはなれているチンクだが、やはり他人が見ていると恥ずかしいので文句を言い続ける。 そんなチンクの様子が可愛かいいと思ったユーノは更にからかう行動に出る。 「そんなことより仕事仕事」 「な!おい、なにを!」 チンクを捕まえてそのまま椅子に座る、チンクはユーノの上に座る形になる。 まるで子ども扱いだ。確かにチンクの体格は育ちがいいとは口が裂けてもいえないが。 「ふざけるな!こんなので仕事できるか!それに人が来たらどうする!」 「別にいいじゃない、どうせくるのは司書達だけだよ」 「ふざけるなー」 チンクはユーノの暖かさを全身で感じる事と前の風邪事件の際の出来事がフラッシュバックしたので顔を真っ赤にしつつ反抗する。 しかしながら思ったより体が動かないので微々たる物になってしまう。 「さっさと仕事しないと今日は帰れないよ」 「ム~」 ユーノがこの姿勢をとく気は無い事がわかり唸るチンク。 そんなチンクを無視して仕事を始めるユーノ、どうやら本気でこの体勢で仕事をする気らしい。 チンクはそれを理解して渋々仕事をし始める。仕事が終わらないとどうにもならないと悟ったらしい。 慣れてくるとその暖かさが不思議と心地よいものにに変ってきた。 そのまま黙って仕事を続けていく二人。部屋は静かになるが嫌な雰囲気はなかった。 チンクはそんな雰囲気を感じ取って仕事をしつつ思う。 (こんな穏やかな時間が少しでも長く……) そんな穏やかな時間が流れて言った。 40スレ SS クロノ・ハラオウン チンク ユーノ×チンク ユーノ・スクライア
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/247.html
続々々々・クビになった司書長 aOBTG7U/ ■無限書庫編■ 「おやおや、無限書庫とはいえ一箇所にこれだけ集まると狭く感じるねぇ」 無限書庫副司書長アルル・ハルミトンは、自慢の口ひげをいじりながら催し物の様子を眺める。 本日、ここ無限書庫では司書長のユーノ・スクライア管理局を辞めるにあたり、 壮行会を開く事と相成ったのだ。 また、アルル他29名の民間司書も同じく管理局を辞めるので、その壮行会もかねている。 管理局に残る司書局員5名に、情報部、査監部からの参加者が2名。 これに主賓のユーノと使い魔3名と監視対象3名を加えて43名、 これが今回の立食パーティーの参加者である。 「如何したかね、ハルミトン? 君の敬愛する司書長が部下達にもみくちゃにされているよ?」 そう言って飲み物片手に近づいてきたのは、 管理局の千眼魔人の異名で恐れられる情報部長のウェザーライト・ディス・トレイリア提督である。 この男ともう一人の管理局の冷血人間が敬愛する上司と親しいという事実は、 上司の人となりをそれなりに理解した今でも謎であったりする。 「ええ、もうこれが最後ですからね。 あの方に見出され、共に働いた同僚としては彼らの若さが羨ましくも思えますな」 我先にとユーノに近づく司書たち、 そうはさせまじと立ちはだかる使い魔3名だが数からして違うし、このパーティーでは魔法はご法度だ。 数の暴力に混戦状態となりユーノに助けを求めると、 その本人は別方向から近づいた司書数名と談笑していた。 そりゃないぜ司書長。 その様子を少し離れた場所から眺めるのが監視対象である3名の戦闘機人、 ドゥーエ、クアットロ(首)、チンクである。 何故彼女らがここにいるかといえば更生プログラムの一環としか言いようがない。 ちなみにクアットロが首だけなのは、先のJS事件の最後で某魔法少女(笑)に身体を吹っ飛ばされ、 回収後、こいつ主犯格だし悪さもできないからこのままでよくね? という司法部のとんでも判決により、鉢植えから首だけというシュールな状況に追いやられたのである。 ちなみに移動方法はそのままふよふよと飛行する。 おかげで書庫以外では空飛ぶ生首と七不思議状態である。 「相変わらずテンション高い連中よねぇ、こーんな地獄みたいな環境なのにぃ」 「ふふ、司書長の人徳の賜物、というやつだ」 「……ドゥーエ、あんたさぁ、流石に変わりすぎでキモイ。 あとチンクちゃん? いいかげん放してくれなーい? つうか放せ!」 「何故? どうして首だけのクアットロはこんなにかわいいのに、口が悪いのだ?」 すっかり書庫の空気に染まっているドゥーエに、 鉢植えを抱えながらうっとりとした笑みを浮かべているチンク。 1週間前に首だけで無限書庫に放りこまれたと思ったらこの扱いである。 クアットロが管理局の連中はサドばかりだという感想を抱いてもしかたがあるまい。 「はぁ、もういいですわぁ~。ところでドゥーエ、あんた何で生きてるの?」 「む、それは私も気になるところだ。 ナンバーズでは貴方だけが亡くなったと聞かされていたので、余計に驚いた」 疑問を尋ねる妹二人に、ドゥーエは意味深な笑みを浮かべ、 「では、種明かしをしましょうか?」 真後ろから正面で笑っているはずの彼女の声が聞こえた。 「分身!?」 「姉が二人!?」 「驚くことも無いでしょう? たしか元6課に似たような魔法を使う娘がいたでしょ?」 「フェイク・シルエット、でしたか?」 「そう、それ。ただし、これはその上位版。ほら、触れるでしょう?」 「……物理分身、幻影などではなく実体として存在する同位体。 魔法の構成上、7つ以上の精密魔法の同時起動が必要……御伽噺だけのものかと思っていましたわ」 姉の底知れぬ実力に慄くチンクに、分身魔法の存在に驚くクアットロ。 「で、このイカサマじみた魔法、ど・こ・で入手したのかしらぁ?」 当然、ドゥーエにこんな機能がないのは承知のクアットロ、であれば入手先はココしかない。 そのことをあの人畜無害そうな優男に告げればどんな顔を浮かべるか、 そんな事を考えながらニヤニヤする彼女に予想外の返事が返ってきた。 「ここで司書長から教わったのよ。必要でしょ? って言われて」 「……はぁ!?」 なんだそれは? ここの仕事に分身魔法は必須なのか? いや、そんな事は無い。1週間足らずだがここでそんな魔法使ったやつなどいなかった。 そもそも、手数は増えるように見えてもこの魔法と検索魔法・読書魔法の相性は悪すぎる。となれば、 「あの優男、いつからあんたの正体に気付いてた?」 「ふふ、流石ねクアットロ。 ドクターには申し訳ないけど、管理局に潜入して翌月にはもう正体は割れていたみたい」 そう言いながら二人のドゥーエの輪郭が重なり一つとなる。 「つまり、泳がされていた?」 「そう、私も気付いたのは2年前。ここに司書長秘書として送られたときね」 唖然とするクアットロを対照的に、笑みさえ浮かべて当時の事を思い浮かべるドゥーエ。 そうか、もう2年もたつのね。 ドゥーエはユーノ・スクライアと対面した日のことを思いd(中略)であった。 「要は、あの戦いで本当の意味で勝利したのは管理局ではなく、スクライア司書長だったと言う事ですか?」 「正確には、司書長を含めた管理局を裏から管理する組織ね」 唖然とした顔のまま尋ねるチンクに、ドゥーエが正解を口にする。 すると、 「ここから先は彼女も正確には知らん。答えられることであれば私が質問に答えよう」 いつのまにそこにいたのか、査監部を仕切り魔女の異名で内外から恐れられる、 リーゼフラン・A・グレアム提督が三日月のような笑みを浮かべていた。 気配も無しに接近され、戦闘機人として非常にプライドに触るものの、気を取り直してチンクが口を開く。 「そう言われるという事はナンバーズの、 少なくとも我ら3人はその組織に数えられている、ということですか?」 「無論。いかに本局と地上本部の間隙を着いたとは言え、アレだけの成果を挙げたのだ。 我らとしても君たちの姉妹が来てくれると大いに助かる」 なにせ管理対象と同じで我々も常に人手不足でな。と彼女は苦笑する。 続いて、クアットロ、ドゥーエの順で彼女に質問をする。 「……最高評議会を見捨てた理由はぁ?」 「最近の彼らの専横は見て余るものがあったのでな。なに、彼らも十分に生きた、満足であったろう」 「では、最後に。私もまだ聞かされておりませんでしたが、組織の名は?」 「時空管理局公正管理委員会、と言う。主催は、フッ、ミッドチルダを除くすべての主要管理世界政権となる」 『マスター・ユーノ、明日にアリサやすずかと会えるのだな?』 『そうだよ、インフィ。美由希さんや桃子さん、士郎さん。 恭也さんたちもちょうど帰国するって聞いているから結構な人数になりそうだね』 インテリジェント・デバイス『百科事典・インフィニット・オリジン』の嬉しさが抑えきれないという声に、ユーノは翌日の翠屋でのパーティーに出席する面子を思い起こしながら返事をする。 『マスター・ユーノは中でもアリサとすずかの話をするときは、とても楽しそうな顔をするのだぞ? 気付いてないであろうが』 『あはは、それじゃあ今もかい?』 『うむ、良い笑顔だ!』 ちなみに、ユーノは今8人ほどの司書とも会話中である。 さらに、 『司書長~、アルフさんにアリアさんにロッテさんが酒瓶片手に管巻いてます~、なんとかしてくださ~い!』 『うん、今なんとかしてるから、お酒だけは切らさないようにね』 とか、 『聞いておくれよユーノ。司書たちがユーノを独り占めしてひどいんだよ』 『にゃ? にゃ? にゃお~ん!!』 『ちょっと! マタタビ酒持ってきたのどこのバカだ!』 など、ひっきりに無しに念話が飛び交っているのである。 それら10を超える念話にいちいち返事を返すユーノ、 流石管理局最大のマルチタクス展開数を誇るだけあって慣れたものである。 「11年、お疲れ様でした司書長」 丁度ユーノの周りにいた司書たちが飲み物や食べ物を取りに行ったそのときを見計らっていたのか、 翌週から司書長となるカイ・ホスロー司書長補佐が飲み物を差し出しながら話しかけてきた。 「うん。君も来週から大変だと思うけどがんばって」 「はい。ユーノ・スクライアと無限書庫の名を汚さぬよう、全身全霊を持って仕事に当たります!」 何かと受け身なユーノと異なり、所々で猪突を見せる新司書長の返事に苦笑する。 「それにしても、この11年。いろいろあったねぇ」 「はい」 ユーノにとってこの年上の部下は、彼が11年前無限書庫に赴任したときからの付き合いとなる。 色々衝突したりもしたが、今となってはいい思い出の数々だ。 「ししょちょー! あーなに独り占めしてんだ! カイのくせに生意気だー!」 そんな思い出に浸る二人に、無粋な酔っ払いたちが文句の声を上げる。 「あー、なんかもう皆できあがっちゃってるなぁ」 なにやら混沌としてきた立食パーティーin無限書庫の様相に苦笑を浮かべるユーノ。 ちょっと行ってくるよ、とカイに一言かけると混沌の中にと混ざっていった。 それを見送りながら、 「貴方の部下にと配属されて11年、色々ありましたが……本当に、お疲れ様でした」 19スレ SS アルフ オリキャラ クアットロ チンク ドゥーエ ユーノ・スクライア 追放系